平成23年11月15日(火)PCネット恒例の秋の親睦旅行は、「ホテルリステル猪苗代」からの送迎バスで晩秋の東北路に向かって定刻9時に越谷駅西口を出発しました。
 参加者25名はバスのゆったりとした座席を確保しながら浦和インターから一路東北へ。
 昨日までの暖かさとは打って変わり急に冷え込んだ中、高速道路の外気温は4℃を表示しましたが、バスの中はぽかぽかでまもなく幹事さんから飲み物やお菓子が配られたりして、なごやかな雰囲気の車内も一段と賑やかになってきました。バスは東北自動車道を順調に走り、あっという間に白河インターを下り、南湖公園にある翆楽苑に着きました。 「ホテルリステル猪苗代」の送迎バス松平定信公の銅像南湖公園にある翆楽苑の庭園五段重ねの蒸籠に入った料理
  白河藩の藩主でもあった松平定信が士民共楽の地として築造したという日本庭園を散策しました。きれいな水の流れる音を聞きながら池を巡り、紅葉や手入れの行き届いた松をめでたり、茶室 秋水庵では呈茶もあり、心落ち着くひとときをすごしました。
 お昼はすこし遅れましたが、ドライブインでは五段重ねの蒸籠に入った暖かい蒸しものが用意され、お腹もすっかり満腹になりました。
 バスの運転手さんから白鳥が飛来しているといわれて窓をみると、世界の硝子館そこかしこの田んぼに餌をついばむ白鳥の群れが見られました。
  車窓から磐梯山を右に見ながら行くうちに、外はちょっと雲行きがあやしくなり、時折みぞれ混じりの雨が落ちてきました。
 猪苗代湖の「世界の硝子館」を見物して いよいよ今夜の宿の猪苗代温泉へ、
 ホテルの前で集合写真ホテルリステル猪苗代はうわさにたがわずビッグなホテルでした。ホテルの前にはリフトがあり、これからのスキーシーズンには大勢のスキー客でどんなにか賑わうことでしょう。
 お風呂や露天風呂は大きくて温泉はなかなかでした。外はみぞれが降る中、大展望の露天風呂にゆっくり入っていたら、湯上り後はぽかぽかで、ほんとうにいいお湯でした。
 6時からは賑やかに宴会が始まり、食事もお酒もカラオケも充分堪能しました。続いて二次会は幹事部屋で始まりました。狭い部屋に全員集まりビール、お酒、おつまみ、果物、 お菓子など幹事さんのお骨折りでたっぷり用意して頂きました。二次会でも またまた飲んだり食べたり楽しいおしゃべりで夜も更けました。
磐梯山(左側)
 2日目の朝は遠くの山々に雪が積って上のほうは真っ白でしたが、幸いお天気は回復しました。朝食は食べ放題のバイキングを満喫し、ホテルを8時30分に出発しました。
 車窓から見る磐梯山も初冠雪とのこと、途中バスを止めてもらい、即席の撮影会もあり、朝からみんなのテンションは鶴ヶ城鶴ヶ城公園茶室「麟閣」上がっていました。
 会津の「鶴ヶ城公園」は人もまばらでしたが,もみじや、桜や銀杏など取彩々の紅葉がすばらしくゆっくり見学できました。城の天守閣ではあの飯盛山も見渡せて、幕末の白虎隊の悲劇に思いを巡らせました。
 この公園の中にある茶室「麟閣」は千利休切腹の後、蒲生氏郷に匿われていた利休の子、少庵が氏郷の為に造ったとされています。氏郷は利休の茶の再興のため力を尽くし、おかげで日本の文化である茶道はその後500年近くも脈々と背景は宿場大内宿「三澤屋」にて継承されています。
 宿場「大内宿」は紅葉の山の中を抜けると50軒近くある茅葺屋根の集落です。古い町並みを散策後、昼食は蕎麦工房「三澤屋」で囲炉裏を囲んで高遠そばをたべました。生ネギ1本をかじりながら箸のようにしてそばをすするのですが、残ったネギも炭火で焼いて、甘みが出るので、ほとんど1本を食べてしまいました。寒い地方の知恵でしょうか、おいしかったです。
 囲炉裏端には大きなじゃがいもの煮っころがしや漬物もあり、素朴で暖かいもてなしを感じました。
塔のへつり  そして最後の見物地、名勝であり天然記念物の「塔のへつり」は軟岩部が浸食されてできたもので、絶壁にある奇岩や自然の景観に圧倒されました。
 今回の旅行はホテルからの送迎バスなのに、盛り沢山の観光があり、見どころ満載でした。山々の紅葉も、冬のような寒さも、山の中の雪景色も、初冠雪の山々も、2日間の旅行でしたがたくさんの感動をもらいました。東北地方はあの3月11日の大震災、大津波、原発事故等々未曾有の災害にみまわれました。風評被害もありました。1日も早く静かで平和な生活が戻ることを願いながら、私にとってのこの旅行は意義があり、被災地に心をよせながら、充分に楽しませて頂きました。
 越谷駅には3時30分に無事帰着しました。いつもながら企画して頂いた幹事さん 役員さんには大変お世話になり、ほんとうにご苦労様でした。すべて満足の2日間有難うございました。

上田 佐和子
(写真撮影 大野義輝) (写真をクリックすると拡大

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